人生で最も怖いこと:他人を傷つけても気づかないリスク

アナベル
周囲に気づいていなかったなあ

 皆様にとって『人生で最も怖いこと』は何でしょうか。

 最近になって、誰かを傷つけていたことを知った方はおられせんか。一部の方を除けば、誰も人を傷つけたくもないし、傷つけたなんて思ってもいないでしょう。でも久しぶりに会った友人や家族から「あの時は傷ついた」と言われたことはありませんか。実は冷静に振り返ると『他人を傷つけても気づかないこと』って、残念ながら沢山あるのだろうと認めざるを得ないのです。

 傷つけてしまったとの自覚があるのならば、それは大きな問題ではありません。しかし、周囲の人との関係性を大切にしてきたあなたが知らずに他人を傷つけてしまい、且つ、それに気づかずにその後の人生を歩んでいたとしたら、それは『人生で最も怖いこと』なのかも知れません。

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目次

  1. 最近になって指摘され、ずっと心に残り続けている『傷』
  2. 思い出せば、とんでもなく怖くなる『気づかないということ』
  3. 家族に対するものが一番多いはず
  4. 昔からの仲の良い友人だって
  5. 終いに

 

1. 最近になって指摘され、ずっと心に残り続けている『傷』

 リタイア後の同期が先輩の葬儀で久しぶりに顔を合わせて、一杯やりながら昔話になった時に突然言われてしまいました。「あの時はすぐに対応はしてくれたけれど助けにはならなかった」と。そして彼は憧れの先輩に相談して、その結果、乗り切れたと言うではありませんか。ショックでした。まさか、あの時は感謝してくれていたのに、そうだったのか!

 今までそうとは気づかずに15年は付き合ってきた。それを何故今頃・・・。それは、その日が憧れの先輩の葬儀だったからです。

 その日から、他にもあるのではないかと思い出す日々が続くのです。

 

2. 思い出せば、とんでもなく怖くなる『気づかないということ』

 勤務中の、もちろん素面の時でも傷つけたり、怒らせてしまったという認識がなければ、お酒が入った時なんて無数にあるはずだと思わざるを得ません。お互いが忘れてしまっているのかも知れませんが、きっと許してくれたのでしょう。情けないことです。そして今まで気づかずに生きて来たことをとても怖く感じるのです。自分のことを慕ってくれてた仲間よりももっと多くの同僚が傷ついて来たのではないかと、そのをリスク感じるのです。それは『人生で最も怖いこと』かも知れません。

 

3. 家族に対するものが一番多いはず

 更に思いを巡らせれば、それは家族に行き着きます。どうしても話しやすい肉親ですから、知らずにひどいことを言って来たに違いないのです。ひょっとしたら、それが『リタイア後の夫婦関係』に現れて来ているのではないかと思わざるを得ません。

 

4. 昔からの仲の良い友人だって

 親友だってそうでしょう。親友だからこそ、自分のことをわかってくれてて何も言わなかったのではないかとさえ思えるのです。冗談みたいに「あの時は・・・」なんて話してくることもあったけれど、本当は相当傷ついていたのではないかと考えてしまいます。

 

5. 終いに

 こうしてリタイア後の、もう会うことはないかも知れない人たちに対して、そんな傷つけたであろう過去を思い出すことの怖さ。自分が相手を傷つけていたと認識していないのだからとても怖いことです。記憶があれば「あれは失敗だったな、悪かったな」なのでしょうが、それがどんなにその相手のことを傷つけてしまったかまで思い辿り着いていないのですから、本当に申し訳ないことです。

 しかし、大概の人がその事実を知らずにこの世を去って行くのです。ただ、こうして過去を振り返ると、怖いことに沢山、思い当たるのです。泣きたくなります。

 これからの人生で出来ることとして、

  • 「傷つけていないか気をつける、相手の表情に気を配る」では何の対策にもならないと認識する
  • 自分の価値観で相手に意見しない
  • 相手に納得してもらえる話し方を意識する
  • 久しぶりに会う仲間には「今、こんなことを考えているんだよ。あなたに対しても多分あるだろうね」と伝え、詫びる
  • 『人生で最も怖いことは”他人を傷つけても気づかない”こと』だと心に刻む

 これも『新しい生き方』の一つとして、前を向いて行きたいものです

 今回もここまでお読み下さり、ありがとうございます。

2024年7月10日     さえき ひかる

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