相手の気持ちを優先する人が傷つかないように

秋名残り
秋名残り  『日の出前 負けんと歩む 冷気かな』

 いつも相手の気持ちを優先している方。パートナーから突然「あなたはどうしたいの?」と言われたことはありませんか?一瞬「えっ!」となりませんでしたか?そのせいで気まずくなるのは避けたいですよね。

 仲の良い友達同士だってそうかも知れません。いつも相手の気持ちを優先する人が「あなたはどうしたいの?」と聞かれた時に、さあ、なんて答えるのが良いのでしょう。

 どうしても、性格的に自分の意見を押し込んでしまう人はいるでしょう。でもその場合はきちんと「どうしたいか」という気持ちを持っているはずです。しかしながら、性格的なものではなく、自分は少々のことならば気にせずに相手の意見に合わせられるという方もおられますよね。

 これが夫婦の場合には如何でしょうか。普段、何も問題がなければこの関係は上手くいきます。でも一度ひとたび拗れたら大変です。「どうしていつも私に委ねるの!自分の考えはないの!一体、あなたはどうしたいの?」と。

 そんな日が来るのです。優しさなのか、寄り添いたい気持ちがそうさせるのか、いつの間にか相手に合わせる人になっていたのかも知れません。突然、「あなたはどうしたいの?」と逆質問されるのです。「えっ?」となります。

 多分、最初は良くても物足りなくなるのかも知れません。「全ての決断を私の所為にするの?」と感じるのでしょうか。逆に自分はというと楽な決断を選択していたのかも知れません。はたまた、自分の意思を通すことの困難さと責任から逃れていたのかも知れません。

 そういった経験から、「あなたはどうしたいの?」と言われる前に気をつけたい付き合い方を実践しています。

  1. 先ず、1週間に一度は自分から何かを提案する。
  2. 予測のできる相手からの提案に対しては自分なりの考えを用意しておく。
  3. 会話で相槌を打ちながらも、質問をするように心がける。
  4. ・・・

 などと考えてはみても、一番はやっぱりこれです。

 相手がそう言ってくる時は相手も自分の考えにイマイチ納得がいっていない時なのです。少し不機嫌な時かも知れません。だから「どうしたの?何かあったの?」と聞き返すことなのです。その後、一悶着はあるかも知れませんが、すぐに元通りになります。そうしてまたいつもの関係が続くのです。

 結局、あまり悩むことはないってことです。だって相手の気持ちを優先しているのですから、相手は喜んでいると思いましょう。人生はそんなことの繰り返しなのです。

 ここまで他愛もないことをお読み下さり、ありがとうございます。

2025年1月16日     さえき ひかる

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