自分の周りに「今更何を言っても変わらない」と思う人がおられる方いらっしゃいますか。でも諦めずに自分の「習慣」や「環境」を変えれば、あなたが献身的な気持ちにならずに「変わっていく」可能性がありそうです。
あなたの愛する人、好きな人や気になる人、その人のことを何とかしたいと悩んでいる人は沢山いるはずです。でも年齢を重ねてくるといつの間にか「今更何を言っても変わらない」と思い始めるのではないでしょうか。特に高齢者になったら尚更ですよね。
振り返ってみれば、それは相手に期待し続けた長い時間だったのかも知れません。相手だけに求める行為は結果としては叶わないものになります。そんな時『だったら自分が変われば良いんだ』と考え直します。そこまでは辿り着くのですが、それが献身的な気持ちならばお互いに不幸な結果になってしまいます。じゃあ、どうすれば相手が変わってくれるのでしょうか。勿論、自分も気持ち良く。
目次
1. 何故、人を変えようとするのか
一言で言えば、自分の価値観に照らし合わせて相手に変わって欲しいと願うからなのです。お互いに相手に夢中な時には気がつかないのですが、落ち着いてくると気になるところが見えてきます。最初は遠慮しているものの、次第に我慢できなくなって言葉にします。いえ、もっと軽く伝えている方もおられるでしょう。しかし、自分たちが知り合ってからの期間よりも長い間、異なった環境で育った二人の価値観が一緒であるはずがありません。
主語が自分であるということはどういうことなのでしょうか。知らずに自分の方が正しいと思っているのかも知れません。だから正しいことを気づかせて、自分と同じ考えになってもらいたいと願うから変えようとするのです。勿論、絶対的に正しい事や好ましい事はあるのですが、それさえも一緒の考えにはならない事があるのです。
2. どうして人を変えるのは難しいのか
長い間、自分を育ててくれた愛する家族の中で育って来た人が、そう簡単には他人の価値観に染まることはないと思います。
あなたはいつも諦めずに何とか相手の人を変えて良い方向に進ませようとしているのかも知れませんが、実はもうひとつ大きな障害があることに気づいていないのです。
それは『自分自身』なのです。自分を簡単に変えられますか?そうなのです、自分を変えられない人が他人を変えるなんてことが出来るはずがありません。
3, 性格は変えるものではなく変わっていくもの
性格もそうなのです。価値観と同様に性格というものも変えようとしたって簡単には変わらないことに気づきます。
ではどうしたら性格は変わっていくのか。それは『習慣』や『環境』を変えた結果の産物なのです。ですから、性格を形成している中の何かを変えることが「性格が変わる」に繋がるのです。当然あなたもその相手を変える要素の一つなのです。だから「変えたい」と無意識に動いているのです。
しかし、「変える」対象は相手ではなく、相手の周りのものなのです。
4. 先ずは自分を変える事から
自分のことでも、目に見えないものを変える事は中々に難しいものです。そう、変化を捉えにくいからです。それでも自分自身を取り囲む中の何かを変えて行かなければなりません。
それが『習慣』と『環境』なのです。どちらも目に見えてわかりやすいです。だから頑張れます。『習慣』を変える例としては次の様なものがあります。(男性の場合)
①家事(洗濯、掃除、ゴミ出し、ご飯炊き、洗い物、お風呂掃除・湯沸かし、植物の水やり)を責任持ってやる。
②買い物には自分が行く。頼まれた時には嫌な顔をせずにすぐ行ってくる。
③食事の時間になったら一緒に準備する。食事が出て来るのを待っている事はない。
④食事は先ずサラダを食べ終わってから次に進む。
⑤お酒を毎日は飲まない。
⑥ウォーキングの時間帯を変える。
⑦エネルギー消費に見合ったカロリーを摂取する。
『環境』は
①リビングのレイアウトを変える。
②ベッドの位置や方向を変える。
③断捨離を行う。
④観葉植物を置いてみる。
⑤トイレには毎日草花が飾ってある。
⑥髪を染めてみる。
⑦目立つかなあと思ってもその眼鏡(衣服)に変えてみる。
どれも簡単で出来そうな気がしませんか?逆にこんな事で変われるのかと思われるかも知れませんね。でも『心の持ち方』ひとつで変える事が出来るのです。
5. 『心の持ち方』を変える
世の中の成功者に共通しているものの一つに「楽しみながらやってる」ということがあろうかと思います。少なくとも嫌々ながらやっている人の話は聞いた事がありません。『習慣』や『環境』を変えていく過程もそうなのです。勿論、最初から楽しくはないかも知れません。やっているうちに楽しくなって行く事もあるのでしょうが、最初に「楽しもう」と思って行動し始める事が大事なのです。その結果、少なくとも嫌々ながらはどこにもありません。それはすぐに相手にも伝わります。そしてやった結果として「達成感」を得られます。これは大きいですね。その楽しそうにやっている姿に相手の何かが変わって行くのです。そしてそれは今まで以上に相手を想う「優しさ」となって現れます。とても不思議な感覚です。
ですから、「献身的な気持ち」になってはいけません。どちらか一方の犠牲が良い結果に繋がるとは限りません。何故なら、相手もいつかは気付きます。そして重く、辛く感じるようになります。自分だけが我慢すれば良いんだという考え方と一緒です。そうではないのです。お互いに楽しみながらが大切なのです。そうして「人が変わる」のです。
6. 追記
挑戦する事を諦めた人生はその瞬間から活力を失って行きます。これは後から感じる事なのですが、経験上、確かな事です。ちょっとした行動であってもそれは『挑戦』なのです。そう思うとやり甲斐も出て来ます。そして依頼に対して、即行動に移す時の気持ちの良さは今にして感じられる一種の快感です。だって断る事がないのですよ。すごい事だと思います。ましてや頼んだ相手はどう感じるでしょうか?そう、少しずつ変わって行くのです。
あなたが変われば相手も変わると言っているのではありません。直接『核心』に迫っても変えられない、その周りから。その中にあなたも居るということです。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
2023年6月5日 さえき ひかる
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