食事時に家族からマナーについて注意されることが多い方おられますか。そんな方にある年齢を迎えたからこそ、妻のストレスを溜めないためにも気をつけたい食事時のマナーをご紹介します。
現役時代の会食や家族の食事の時は、今思えばそれなりの緊張感があったように思います。それが背負う看板がなくなるとおかしなもので緊張感までなくなってしまうような感じがします。その中でも一番ひどい状態が夫婦での毎日の食事でしょうか。子供達も独立して、また二人きりの生活になった時にそれは出現するのです。
多分、以前からその習慣はあったのでしょうが、ある時に突然に妻から指摘されます。それは長い間我慢してきたことなのかも知れません。否、そうでしょう。これからは二人で長い期間を生きていかなければならないのです。その間ずっと我慢し続けるなんて馬鹿げていると決断したに違いありません。
しかし、言われたこちらはそれ程嫌ではありませんでした。それよりも恥ずかしさでしょうか。現役時代に周りの人にもそう思われていたとしたらショックです。そんな退職後に『気をつけたい食事時のマナー』としてありがちな高齢者の所作についてご紹介します。
目次
1.姿勢
やはり何と言っってもこれです。先ず『姿勢』は食事時に限りませんが、背を屈めることなく背筋を意識して食事したいですね。椅子には極力深く腰掛けて仰反るような感じにならないことも大切かと思います。これは男女の区別なく気をつけたい食事時のマナーですね。
言うまでもなく、姿勢が良いとそれだけで素敵な感じに映ります。
2. 会話の音量
残念ながら高齢者になると耳が遠くなるということもありますが、そのせいだけではなく大声で会話するグループを見かけることがあります。お店の雰囲気や静けさにもよるのですが、これは周りの方々にご迷惑をおかけすることになるので意識することが大事になります。みんなで「しー」っと気を遣いましょう。
それでも、あまりにも楽しくておかしくて笑い声で顰蹙をかうこともあります。これは要注意です。(でもそんな会食は楽しいですよね)
3. 食器の音
時に案外気にならない時もあるのですが、一度この食器の音が気になり出すともう嫌で堪らなくなるのです。それはスプーンを落とすとかの音ではありません。スプーンやフォークがお皿にカチカチと当たる音がその典型です。それ程大きな音ではないのですが、これが耳障りになるのです。実際のところ家庭でも指摘されます。それを意識していないとガツガツと食べてしまう時に出てくる感じがします。
ともあれ、ゆっくりと優雅に食事するように心がけたいですね。
4. 啜る音
これはうどんやそばが好きな人に多いのではないでしょうか。パスタは啜って食べることがないように気をつけることは出来ても、つい、スープとかスプーンを使って食べる料理の時に啜ってしまったりとかしませんか?
時に少量を取ってスプーンの先を傾けながら口に含む所作は美しく見えますよね。いっぱい取ってもスプーンごと口の中に含めば啜ることはありません。しかし、スプーンは水平のままにして飲もうとするとどうしても啜ってしまうのです。
これは癖の問題ですから、身につくまで意識することを忘れないようにしたいです。
5. 爪楊枝
これは圧倒的に男性でしょうね。これも相手や周りの方々を不快な思いにさせてしまいます。これはもうテーブルでは使わないということに決めましょう。
6. 終いに
冒頭に述べたように歳を取れば恥ずかしさも何処かにおいてきたり、緊張感も薄れて行くということを自覚していないと『新しい生き方』に繋がりません。間違いなく自分の反省も含めて痛感しています。
ともあれ、周囲に不快な思いを与えない、妻のストレスを溜めない、そして自らを律するというこの3つのポイントを意識して生きていくことが大切だと再認識しています。心当たりのある方がおられましたら、どうぞ意識してみましょう。きっと、夫婦仲も良くなれるし、いつまでも紳士らしくいられるはずです。
今回もここまで読んで下さりありがとうございます。
2023年10月5日 さえき ひかる
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