健康にはそれなりに自信をお持ちの方おられますよね。しかし、抵抗力が落ちた瞬間を狙ったように病魔が入り込みます。その時、体調を崩して初めて健康であることの歓びと家族の愛を知ることになるのです。
全てのことがそうだと思うのですが、何でも言葉の上では理解していても経験して初めてわかるってことがありますよね。
今まさに自分が経験して理解を深めたことがあります。私は勿論何もしないのではなく、『何と言っても健康が一番!』と思っていて、それなりに運動や食事には気を遣っていたつもりです。お蔭様で病気や事故で学校を休んだり、仕事に行けなかったりしたことは数えるほどしかありません。それくらい、健康だけが自分の取り柄みたいになっていました。
ところがワクチン接種もきちんと受けて、人混みも避けていたのに『新型コロナウイルス』に罹ってしまったのです。何年ぶりかに風邪をひいたかなと思ったくらいで疑いもしなかったのにコロナでした。結局、自宅の部屋に一人隔離されて過ごすことになります。思い当たることはないのだけど、情けないやら妻には申し訳ないやらで倦怠感の中、悶々と8日間を過ごしました。
何しろ、私は3日以上寝て過ごした記憶はありませんから、人生で一番長くベッドに寝ていたことになります。そんなにひどくはなかったのですが、こうして書いているブログも休みました。おかしなことに、あの『大谷翔平』さんが脇腹を痛めて試合に出れなくなった時と始まりが一緒だったので、時間はいくらでもあるのに楽しみにしていた『大谷翔平』さんの試合を見ることが出来なかったことが重ね重ね残念でした。
しかし、この貴重な経験で改めて分かったことがあります。それが『健康であることの歓び』と『人の苦しみと愛』です。
目次
1. なぜ罹患したのか
詮索しても仕方ないことなのですが、先ずは自分に油断があったことは否めません。マスクをしていませんでした。しかし、最大の原因は何らかの要因で自分の抵抗力が落ちた瞬間を狙ったように病魔が入って来たのだと思われます。その直前に夜更かしをして睡眠不足になっていました。抵抗力が落ちていたと思います。これを『油断大敵』と言うのでしょう。残念です。
2. 人の苦しみを分かっていなかった
実は妻も体調崩していて、3ヶ月くらい歩くのも大変な状況が続いていたのです。ですから、もしかしたらコロナ?と思った瞬間から隔離状態にして、すぐにホテルを予約して、何はともあれ妻を外に出して私だけの家になりました。お蔭様で妻は陰性でした。
こうして私の体調が悪くなって初めて気づいたのです。妻の状況を見ていて、「いくら何でもYESかNOの返事くらい出来るだろう」と思っていたことがありますが、今回経験してみて、本当に出来なかったのだろうなと思ったのです。「あー、優しさが足りなかったなあ、苦しみを分かってなかったなあ」と反省です。健康過ぎてそこまで考えが至らなかったのかなと思います。情けないことです。
3. 真の優しさを知る
記憶の中では初めてくらいに家族から心配の連絡が届くのです。義理の妹などは「私が食事を持って行ってあげる」とまで言ってくれました。勿論、子供達も届けてあげるとか、孫が涙が出るような伝言メッセージを送ってくれたりとか、とにかく、今まで経験のない日常が続きました。
そこでまた気づくのです。今までは私がそのような声をかける立場だったけれど、こんなにも心に染みるような言葉を掛けていただろうかと。『とてつもない愛』を感じるのです。本当にありがたいことを経験しました。
4. 回復して痛感する
理解していたつもりでも罹患して、回復して初めて『健康であることの歓び』がわかるのです。『3rd Stage』や『新たなStage』の基本中の基本である『健康であることの歓び』を自覚し、『油断大敵』を忘れずに生きて行くことの大切さを学びました。
5. 終いに
全てのことを経験することは不可能ですし、理解することも至難の業です。かと言って、よくある出来事の喜びや痛みについては理解していたつもりでも実際には『経験して初めて分かる』のだと改めて痛感するのです。
だからこそ、相手の状態を自分のこととして捉えて寄り添うことで真に相手の心に響き、元気づける言葉を掛けられるのだと思います。これからは今まで以上に優しさと愛情を持って接すると同時に、油断することなく、抵抗力も下げないような行動を心がけなければなりません。
どうか健康な皆様も身体の弱い方を労る気持ちを大切に過ごしてくださるように願っています。残念ながら、元気な人には病弱な人の辛さを心から理解することが難しいのも事実ですから。
今回もここまで読んでくださり、ありがとうございました。
2023年9月25日 さえき ひかる
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