目指したい姿 – 堂々としているが決して偉そうではない

目指したい姿
何となくカッコいい高齢者

 時に素敵な男性に巡り会うことがあります。同性から見て何が素敵だと思うのか、それは『自然な立ち振る舞い』から感じるものかも知れません。そこを突き進めると『堂々としているが決して偉そうではない』に行き着くのです。

 何故か出世したり事業に成功したりすると得てして『偉そうに振る舞う人』が出て来ますよね。多くの方は益々頭を低くして対応されますが、これも相手によって使い分けるとそれはとても『素敵な男性』には見えません。女性でもおられますね、男性の目から見ても純粋に『素敵な女性』に出会うことがあります。いずれにせよ、ある程度の年代になってから醸し出されるものですから、現役を退いた後でもそのような感じを誰かに与える人って、本当に素晴らしいと思います。その本質に迫ってみます。

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目次

  1. 堂々とした態度の背後にある謙虚さ
  2. 堂々としているが決して偉そうではない人々の魅力 
  3. 謙虚な魅力を持つ人々の価値   
  4. 終いに

 

1.堂々とした態度の背後にある謙虚さ

 テレビで『世界のふれあい街歩き』を偶然目にしました。西欧人でしたが、高齢者の方々が幸せそうに談笑しています。そこでインタビューをするのですが、『立ち振舞い』がとても素敵なのです。思わず見入ってしまいました。次の街角でもそうです。笑顔の中に溢れる『人格』、その雰囲気は接する人まで幸せにしてくれるようでした。

 かって私の上司であった方にもこのような人がいました。初めての出会いからもうその魅力に引き込まれるのです。そうした方々を見習うべく観察していくと、それは『堂々としているが決して偉そうではない』姿勢に魅了されているのだということに気づきます。

 『堂々としているが決して偉そうではない』人々は自信もあり周囲に影響を与える力があるけれども、同時に謙虚で他者を尊重する姿勢も持ち合わせているのです。このような特質は個人やリーダーシップの観点からも価値あるものだと感じて、それこそ人生の見本となるべき人だと思ってしまいます。

 

2. 堂々としているが決して偉そうではない人々の魅力

 堂々としている人々は、自分の能力や価値を認識しているとは思うのですが、それによって他人を踏みにじることはありません。彼らの自信は傲慢な態度ではなく、むしろ他者に対する尊重を伴っているように思います。この自信と謙虚さの絶妙なバランスが信頼感を生み出し、周囲の人々を引き寄せる魅力になっているのではないでしょうか。
 偉そうではない人々は、自身の過去の挫折や失敗の経験から学び、謙虚さを保ちながら成長されてきたように思います。彼らはとにかく心に余裕のある人達で、他人の意見や知識を自然に受け入れる姿勢を持ち合わせているのです。この学びの過程が彼らの人間的な魅力を高めているように思います。

 そのような人々は、自分の行動や言動を通じてポジティブな影響を周囲に与えます。彼らの姿勢は、他人に勇気を与え、行動する意欲を鼓舞します。その影響力は、単なる権威ではなく、共感と共鳴を生むものです。そんな周囲への影響力を持っているのですが、本人はそれほど意識していないようです。

 このような方がスーツ姿になれば、きっとそれは素晴らしい『紳士』に見えるに違いありません。

 

3. 謙虚な魅力を持つ人々の価値

 『堂々としているが決して偉そうではない』人々は、その存在自体が周囲に良い影響をもたらします。彼らの自信と謙虚さの絶妙なバランスは、リーダーシップや個人的な魅力を高める要因となっています。過去の経験からの学びと、周囲へのポジティブな影響力も、彼らの価値を際立たせます。私たちは、彼らから学ぶべき偉大な教訓を見逃すことなく、自己の成長や人間関係の構築に役立てていきたいものです。

 引退すれば周りの仲間も減ると同時に、毎日多くの人に顔を合わせることもなくなります。でも今まで出会った『堂々としているが決して偉そうではない』方々を忘れることなく、意識した姿を維持できれば、明るい気持ちで生活できるはずです。それこそ『目指したい姿』と捉えて楽しんで生きていきたいものです。

 

4. 終いに

 『偉そう』を最近の言葉で『上から目線』と置き換えればわかりやすいですね。絶えず『上から目線』になっていないか、自分自身を何度も振り返りたいものです。私も妻から指摘を受ける時があるのですがその時の自分には自覚はないのです。しかし、冷静に振り返ると確かにある部分の話し方が『上から目線』になっていたことに気づきます。ほんと、偉くもないのに悪い癖がついたら中々直るものではないですね。

 しかし、『堂々としているが決して偉そうではない』という言い方を変えて、これからは『何となくカッコいい高齢者』を目指せば良いのかなと思っています。もっと軽い感じで。そのためにもいつまでもしょぼくれることなく、『目指したい姿』を追って、前を向いて生きて行きたいものです。

 今回もここまで読んで下さりありがとうございます。

2023年8月20日     さえき ひかる

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