自分の人生を汚してはならない – 自身を律する3つの約束

純真無垢な姿
純真無垢な姿

 自分の周りにいる人のことを羨ましく思えて仕方のない方はおられませんか。でも、もしかしたら逆に羨ましがられているかも知れませんよ。そこで、そう思ってくれている人たちを落胆させないためにも、『自分の人生を汚してはならない』と律して過ごして行かなければなりません。そうすることで、さらに楽しい人生を送れるはずです。

 そのためには、人生の終盤に来ての犯罪はもってのほかですが、それに巻き込まれたり、ハラスメントや言動を含む不祥事を起こして、自分で自分の人生をけがしてはなりません。今、問題になっている「ビッグモーター」の事件等を見ると、折角、ここまで大きくした会社なのに非常に残念なことだと思うのです。この件の詳細は分かりませんが、組織として自分の会社を汚していますね。

 何故こんなことになるのでしょうか。当然、会社だけでなく一個人としても今まで築き上げてきたものを一瞬で失いかねない不祥事を起こしたり、巻き込まれたりしてはなりません。

 それには、企業だけでなく個人にも『危機管理』が必要なのです。それは実際に想定される事態に対してというよりも、心の持ちようとしての『危険予知』です

 そのためにはどうすれば良いのか、常日頃から自分自身を律する約束事について触れます。

 

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目次

  1. 嘘をつかない
  2. 調子に乗らない
  3. 自分を大切にする
  4. 終いに

 

1. 嘘をつかない

 ともあれ、嘘は今まで築き上げてきたものを瞬時に崩壊させかねません。そして嘘をつくことが犯罪に手を染める一歩に繋がる恐れもあります。もちろん、犯罪は起こすだけでなく巻き込まれてもいけません。だからこそ、自分が被害を被ることから自分を守る必要があります。

 また一例として、『特殊詐欺』ではないかと親切に声をかけてくれる人に対して、真実を伝えなかったり、我を張っていると巻き込まれてしまいます。どちらも自分の人生を汚すことにつながります。どちらにせよ、嘘をつき始めると信頼を失い、友達も家族でさえも失うことになります。

 しかし、些細な嘘もつかないような人は他人をすぐに信じてしまう傾向があるかも知れませんね。つまり、自分自身が嘘もつかず、悪口も言わず、周りの方もそのような人達だったら強くは疑わないでしょう。また、人を信じて裏切られた経験がなければ尚更だと思います。そこで、そのような方には一度立ち止まって考えることをお勧めします。それは、みすみす嘘の情報で失敗しないようにするためです。きっと美しい心の持ち主なのですから、人生の終盤に来て嫌な経験はして欲しくありません。

 得てして不祥事が発覚すると、それは氷山の一角みたいなもので次から次へと、それこそ数珠繋ぎに悪事が出てくるのです。それが組織の場合は特にそうですが、個人でも根掘り葉掘り有る事無い事までネットに晒される時代です。

 人生の終盤に来て、たとえ1円でも不正な方法でお金を手に入れてはいけません。ちなみに、始まりのこの『1円』から次第に金額が大きくなっていくのです。そのためにも、強く律していくという『自分自身に対する約束』を守っていくことが大切です。もちろん、『悪事は必ず暴かれます』から今までの人生を汚すことになります

 ただし、自分が楽になるためだけに、今まで黙っていた真実を話して家族を巻き込み、それこそ家族の人生を汚してはなりません。それは聞かれて嘘をついているのではないのですから避けるべきです。つまり誰も喜ばないことはしないということです。

 

2. 調子に乗らない

 サラリーマン生活を経験していると、組織の中で動いているので身近に色々なものが見えてきます。もちろん、良いことも悪いことも含めてです。さらに、すごい人にも出逢いますし、ひどい人にも出逢います。そんな環境の中で成長していくのです。

 その結果、仕事が上手くいって調子に乗ることがありますが、それが度を超すと問題を起こすことがありますね。ただ、そのほとんどが過信によるものだと思います。ちなみに、周囲の人達も「調子に乗っているな」ということがわかります。その時に声をかけてあげることでその人が変わることもあるのですが、大抵の場合は受け入れないで失敗することが多いですね。やはり、失敗の経験がないと調子に乗ったまま進みます。

 さらに、もうあなたに声をかけてくれる人、注意してくれる人が居なくなったら要注意です。逆に誰からも何も言われなくなったことを勘違いして更に調子に乗って失敗するのです。どんな世界でもそうだと思います。つまり、諫言なき立場になったら危ないと思わなければなりません。それでも、歴史は繰り返し同じ過ちを犯すのですが

 今やネットで自分が呟けば、それこそ全世界に拡散する時代です。この世界でもわかるように『信頼を失うのは一瞬』です。そして一度失った信頼を取り戻すのは容易なことではありません。特に企業では建て直すのが難しく、人事刷新によって信頼回復への道を歩み始めることが多いのではないでしょうか。

 そこで調子の良い時こそ、冷静にもう一度、声なき声を聞いて行動することを忘れてはなりませんつまり、好調がずっと続く世界はないのです。でも若い時は勉強だと言って済みますが、人生の終盤に来たら全て水泡に帰すのです。絶えず自分自身と向き合うことを忘れないようにしたいものです

 

3. 自分を大切にする

 心に引っかかる決断を選択する時には、一呼吸して『自分を粗末に扱っていないか』と考えましょう。今まで生きてきた人生を泥で塗るような行為をしようとしていないか、大切な仲間を裏切るような行為ではないか、純粋にこれからの自分のためになることかと熟考してみましょう。自ずと正解がわかるはずです。

 よくあるパターンですが、何の根拠もないのに、人は『自分は大丈夫』と思いがちです。そこで、「これくらいなら大丈夫」ではなく、「これが命取りになる」と自分を戒めることができれば、大きな失敗はしないと思います。ちなみに、これも『危険予知』です。

 人生のゴールを迎える時に最愛の家族や親友から「最後まであなたは素晴らしい人でした」と言われる選択と決断をしたいものです

 

4. 終いに

 最後に、自分の人生を汚さないためにも、自分を律することを絶えず自分に課したいものです。そして変化を恐れてもいけません。さらに、歳取って頑なに自論を曲げないで主張する姿にも見苦しいものがあります。

 今まさに、自分の周りで勢いのある方がおられるとしましょう。しかしながら、その方が人生の終盤まで好調であるとは限りません。やはり、終盤で転落する人は沢山いるのです。だからこそ、人は人です。それを羨むこともなく、自らは地道でありながらも楽しく過ごして行こうとすることが大事です。いずれにせよ、長い目で見ればそれが幸せなことだと気づくはずです。決して強がっている訳ではありません。ただ、自分自身が楽しむ『新しい生き方』をしているだけだと思いましょう。

 今回もここまで読んで下さりありがとうございます。

2023年7月30日     さえき ひかる

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