自分の周りにいる人のことが羨ましく思えて仕方のない方おられませんか。もしかしたら逆に羨ましがられているかも知れませんよ。『自分の人生を汚してはならない』と律していれば楽しい人生を送れるはずです。
人生の終盤に来て犯罪はもってのほかですが、それに巻き込まれたり、ハラスメントや言動を含む不祥事を起こして自分で自分の人生を汚してはなりません。今、問題になっている「ビッグモーター」の事件等を見ると、折角、ここまで大きくした会社なのに非常に残念なことだと思うのです。詳細は分かりませんが、組織として自分の会社を汚していますね。
何故こんな事になるのか。会社だけでなく一個人としても今まで築き上げてきたものを一瞬で失いかねない不祥事を起こしたり、巻き込まれたりしてはなりません。企業だけでなく個人にも『危機管理』は必要なのです。それは実際に想定される事態に対してというよりも心の持ちようとしての『危険予知』です。
その為にはどうすれば良いのか、常日頃から自分自身を律する約束事について触れます。
目次
1.嘘をつかない
嘘は今まで築き上げてきたものを崩壊させかねません。そして嘘をつくことが犯罪に手を染める一歩に繋がる恐れもあります。犯罪は起こすだけでなく巻き込まれてもいけません。自分が被害を被る事からも自分を守る必要があります。『特殊詐欺』ではないかと未然に対応してくれる方に対しても、真実を伝えたり確認を怠ると巻き込まれてしまいます。どちらも自分の人生を汚す事につながります。どちらにせよ、嘘をつき始めると信頼を失い、友達も家族でさえも失う事になります。
しかし、些細な嘘もつかない人は他人をすぐに信じてしまう傾向があるかも知れませんね。自分自身が嘘もつかず、悪口も言わず、周りの方もそのような方達だったら強くは疑わないでしょう。また、人を信じて裏切られた経験がなければ尚更だと思います。そのような方は一度立ち止まって考えることをお勧めします。みすみす嘘の情報で失敗しないようにするためです。きっと美しい心の持ち主なのですから人生の終盤に来て嫌な経験はして欲しくありません。
得てして不祥事が発覚すると、それは氷山の一角みたいなもので次から次へとそれこそ数珠繋ぎに悪事が出てくるのです。組織の場合は特にそうですが、個人でも根掘り葉掘り有る事無い事までネットに晒される時代です。
人生の終盤に来て、たとえ1円でも不正な方法でお金を手にしてはいけません。最初のこの『1円』から次第に金額が大きくなっていくのです。強く律していくという『自分自身に対する約束』を守っていくことが大切です。『悪事は必ず暴かれます』今までの人生を汚してはなりません。
但し、自分が楽になるためだけに今まで黙っていた真実を話して家族を巻き込み、それこそ家族の人生を汚してはなりません。それは聞かれて嘘をついているのではないのですから避けるべきです。つまり誰も喜ばないことはしないということです。
2. 調子に乗らない
サラリーマン社会を経験していると組織の中で動いているので身近に色々なものが見えてきます。良いことも悪いことも含めてです。すごい人にも出逢いますし、ひどい人にも出逢います。そんな環境の中で成長していくのです。仕事が上手くいって調子に乗ることがありますが、それが度を超すと問題を起こすことがありますね。ほとんどが過信によるものだと思います。ですから周囲の人達も「調子に乗っているな」ということがわかります。その時に声をかけてあげるかどうかで変わることもあるのですが、大抵の場合受け入れないで失敗することが多いですね。やはり失敗の経験がないと調子に乗ったまま進みます。
もうあなたに声をかけてくれる人、注意してくれる人が居なくなったら要注意です。誰からも何も言われなくなったことを勘違いして更に調子に乗って失敗するのです。どんな世界もそうだと思います。諫言なき立場になったら危ないと思わなければなりません。それでも歴史は繰り返し同じ過ちを犯すのですが。
今や自分が呟けばそれこそ全世界に拡散する時代です。この世界でもわかるように『信頼を失うのは一瞬』です。そして一度失った信頼を取り戻すのは容易なことではありません。特に企業では自分自身で建て直すのは無理で人事刷新によって信頼回復への道を歩み始めることが多いのではないでしょうか。
冷静にもう一度、声なき声を聞いて行動することを忘れてはなりません。好調がずっと続く世界はないのです。若い時は勉強で済みますが、人生の終盤に来たら全て水泡に帰すのです。絶えず自分自身と向き合うことを忘れないようにしたいものです。
3. 自分を大切にする
心に引っかかる決断を選択する時には、一呼吸して『自分を粗末に扱っていないか』と考えましょう。今まで生きてきた人生を泥で塗るような行為をしようとしていないか、大切な仲間を裏切るような行為ではないか、純粋にこれからの自分のためになることかと熟考してみましょう。自ずと正解がわかるはずです。
よくあるパターンですが何の根拠もないのに、人は『自分は大丈夫』と思いがちです。「これくらいなら大丈夫ではなく、これが命取りになる」と自分を戒めることができれば、大きな失敗はしないと思います。これも『危険予知』です。
人生のゴールを迎える時に最愛の家族や親友から「最後まであなたは素晴らしい人でした」と言われる選択と決断をしたいものです。
4. 終いに
自分を律することを絶えず自分に課したいものです。そして変化を恐れてもいけません。歳取って頑なに自論を曲げないで主張する姿にも見苦しいものがあります。
今、自分の周りで勢いのある方がおられるとして、その方が人生の終盤まで好調であるとは限りません。終盤で転落する人は沢山いるのです。人は人です。羨むこともなく、自らは地道でありながらも楽しく過ごして行ければ良いと思うことが大事です。長い目で見ればそれが幸せなことだと気づくはずです。決して強がっている訳ではありません。自分を楽しむ新しい生き方をしているだけだと思いましょう。
今回もここまで読んで下さりありがとうございます。
2023年7月30日 さえき ひかる
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