友との45年目のドライブがまた新たな夢を抱かせてくれる

長い間の強風で曲がってしまった松の木
まだどんな強風にも負けないぞ!

 若い頃に一緒にドライブ旅行した親友と長い年月を経て、再び二人でドライブした経験をお持ちの方はおられますか。このような経験をされる方は少ないとは思いますが、私自身が経験したのですから、案外おられるのかも知れませんね。45年ぶりの再びです。それは思わぬ新たな夢を抱かせてくれたのです。

 卒業50年を記念する同窓会が開かれました。偶々、私とその友だけが離れた地域に住んでいるので一緒に参加することにしたのです。決めてから数日後、「どうせなら車でも借りて一緒にあちこちを回らないか」との連絡があり、その時はただ「良いね」と言って決めたのです。

 しかし、当日、車を運転し始めてから「あれから何年経つかなあ?」と聞かれ、「そう言えば、そんなことがあったよなあ。45年前だわ」と、その時に思い出したのです。まさか、もう一度一緒に二人だけでドライブするなんて考えたこともなかったですねえ。

 1泊2日の当初予定を2泊3日の旅行にして、20代の時には行けなかった場所を運転を交代しながら巡りました。スマホで二人の写真も沢山撮りました。お互いに結婚もして孫もいる70代の高齢者が二人だけでドライブして、ホテルのレストランで食事をしているのは奇妙なものでしょうね。確かに、そんな二人連れには出会いませんでした。(笑)

 

 『心の奥深くで繋がっている友』との語らいは格別で意義深い

 『史上最高の同窓会』が教えてくれたもの

 

 よくある「青春時代に帰った様だ」というような感慨はありません。ただ単に「良いなあ」だけです。その地域は彼の生育地でもあったので、彼のご両親の墓参にも同行しました。私も学生時代に可愛がってもらったので自ら一緒に行こうと言いました。お蔭様でご住職の深いお話も聞くことができました。

 自分の両親ではなく友のご両親のお墓参りまでするなんて考えたこともなかったけれど、改めて御礼を伝えることができたように思います。車の中ではその時々のご両親との会話を思い出しては笑って過ごしました。

 一番多く出た言葉は「よくみんなの家に押し掛けてご馳走になったけれど、結構大変だったろうなあ。俺たちは何にもわからずに楽しんでいたけど、今になってわかるよ」でした

 自分が親になったからと言うよりも、親が逝ってしまってから感じるこの有難さ。この歳にして再認識する親への感謝。そして、これからの自分の歩む道。

 今回のドライブがまた新たな夢を抱かせてくれました。自分の墓をどうするかもありましたが、それよりも今度は45年前に行ったドライブ先での写真を撮った場所で『同じ位置関係で同じポーズの写真を撮ろう』です。そうして2枚の写真を見比べて楽しんで、次回の同窓会でみんなに見せるのです。考えるだけで愉快になります。ネットでも海外の高齢者がそのような画像を投稿しているのを見たことがありますが、心が温かくなりました。『ほのぼのとした夢』です。

 もしも面白そうだと思われた方は一緒にやってみませんか。プラスαで新たな活力も付いてきますよ。

 今回もここまで読んで下さり、ありがとうございます。

2025年5月30日     さえき ひかる

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