思い出の地に再び訪れるのは過去に『けり』をつけるため

鬼太郎
思い出の地に親友と

 リタイアして、あの思い出の地に再び訪れてみたいとお思いの方はおられませんか。一体、その思いはどこから来るのでしょうね。

 実は、私自身も現役時代から、リタイアしたら夫婦で思い出の地に訪れたいと考えていました。しかし、すぐに訪れる予定が、やっと2年経って行くことができました。さらに、年賀状だけのつながりになっていた彼の地の友人とも出会えて、思い描いた通りの喜びがありました。

 やがて、楽しかった日程を終えて、懐かしき友に見送られながら帰路につきます。もちろん、達成感みたいな満足感はあるのですが、そこには何か違う感覚が蘇ってきます。

 

 リタイア後の帰郷 ー 故郷が教えてくれる人生の新たな喜び

 『心の奥深くで繋がっている友』との語らいは格別で意義深い

 自分なりに心豊かな人生を送りたい

 誰だって、人には話せないことがある

 

 もちろん、気にしていたことではないけれど、これで、やっと前だけを向いて歩めるような気持ちになるのです。その時に、なぜかしら、これで『けり』がついたように感じるのです。つまり、思いを果たしてこそ、初めて込み上げてくる感情なのです。

 あれほど待ち望み、楽しみにしていた思い出の地への旅行だっただけに、楽しみや喜びも一入でした。だから、今後もまた訪れたいと思いきや、なぜかしら、「あー、やっと果たせたなあ」と感激から安堵へ、そして『けり』がついたなと感じるのです。

 つまり、懐かしい場所へ行きたいという思いは、結局は過去に『けり』をつけるためなのかも知れません。彼の地でいろいろなことがあって、自分の人生の中でも大切な場所だった。そこはどうしてももう一度見に行かないといけない。そうしないと、前だけを見つめられない。と、心のどこかで思っていたのかも知れませんね。本当に不思議なことです。

 言い換えれば、過去に『けり』をつけるためにも、皆さま、思い出の地に訪れてみたらいかがでしょうか?

 そこで、思い出に浸るのではなく、未来の夢に思いを馳せるのです

 今回もここまでお読み戴き、ありがとうございます。

2025年12月19日     さえき ひかる

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