最近、日の出が遅くなったなあと感じられている方はおられませんか。今がチャンスですよ。少しの早起きで明け方の澄み渡った『星空』を眺めることができます。
12月の空は日の入り時間が早いので17時を過ぎたら、もう星がいっぱいです。月が見えて、一番明るい星が金星です。マイナス4.2〜4.4等ととても明るいのですぐに見つけられます。そして今、二番目に明るく輝いている星が木星です。マイナス2.7〜2.8等です。金星は西の空に、木星は東の空に見えます。この二つの星は街の灯りがあっても見えるはずです。
その他にも火星(マイナス0.5〜1.2等)、水星(マイナス0.3〜0.4等)そして土星(0.9〜1.1等)まで肉眼でしっかりと見渡せます。
東京では、12月6日の「日の入時刻」が16時27分台で最も早くなります。逆に「日の出時刻」が最も遅くなるのは2025年1月7日で6時51分台になります。ですから、まだまだ日の出時刻は遅くなっていくのです。冬至の日(12月21日)が最も夜の時間が長いのですが、ズレがあるのですね。
だからこその『今がチャンス!』なのです。少し早起きするだけで、静寂の澄み渡った『星空』を眺めることができるのですから。
但し、これからはあまり遅いと木星が西の空に沈んでしまって見えなくなってしまいます。明け方の木星を見つけたければ、もう少しの早起きが必要にはなってきますが、今は木星が地球に接近している位置関係にあって明るいので、見る価値はあるはずです。
ウォーキングに出かける時に西の空にポツンと木星が輝いていて、まるで沈まずに待っていてくれるようです。それほど何だか嬉しくなります。
皆様は如何でしょうか。何よりも星空を眺めること自体が減っているのではないでしょうか。しかも明け方の星空なんて、普通に生活していると中々ですよね。夜眺める空よりも明け方の空は静寂の中、澄み渡っているのです。自分ひとりが星空と向き合っているかの如く、惹きつけられます。それはなんとも言えない感覚なのです。
そうして、次第に星空が明けていきます。暗黒の空が太陽の光に照らされ始めると、ゆっくりと日の出を迎えます。高い木々が上から照らされて、その光が下がってくる時にはそれこそ地球の自転の速ささえ感じてしまいます。毎日、同じように過ぎ去っているはずの光景なのに、そんなに見たり感じたりすることは少ないでしょう。
この明け方の星空からの『時の流れ』を早朝ウォーキングしながら感じるのも、これまた色々な発見があって楽しいものです。宜しかったら、如何でしょうか。
今回もここまでお読み下さり、ありがとうございます。
2024年12月8日 さえき ひかる
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