高齢者になって気をつけたい食事時のマナー

楽しい食事
幾つになっても気をつけたい食事時のマナー

 食事時に家族からマナーについて注意されることが多い方はおられますか。そんな方に夫婦だけの生活を迎えた今だからこそ、妻のストレスを溜めないためにも気をつけたい食事時のマナーをご紹介します。

 現役時代の会食や家族との食事の時は、今思えばそれなりの緊張感があったように思います。それなのに背負う看板がなくなるとおかしなもので緊張感までなくなってしまうのではないでしょうか。そんな中でも一番ひどい状態が夫婦二人での毎日の食事ですね。子供達も独立して、また二人きりの生活になった時にマナー違反が出現するのです。

 多分、以前からその習慣はあったのでしょうが、ある時に突然、妻から指摘されます。それは長い間我慢してきたことなのかも知れません。否、そうでしょう。これからは二人で長い期間を生きていかなければならないのです。その間ずっと我慢し続けるなんて馬鹿げていると決断したに違いありません

 しかし、言われたこちらとしてはそれ程嫌ではありません。それよりも恥ずかしさです。現役時代に周りの人にもそう思われていたとしたらショックです。そんな退職後に『気をつけたい食事時のマナー』としてありがちな高齢者の所作についてご紹介します。

 リタイア後の夫婦のリアル – 厳しい関係を乗り越えるには

 ギクシャクした関係を乗り越えていく夫婦の向き合い方

 目指したい姿 – 堂々としているが決して偉そうではない

 外国人旅行者の自然な行為に触れて

 料理との相性でワインはより美味しくなるってこと?

目次

  1. 姿勢
  2. 会話の音量
  3. 食器の音
  4. 啜る音
  5. 爪楊枝
  6. 終いに

 

1.姿勢

 高齢者になって気をつけたのは、先ずは何と言っても『姿勢』です。『姿勢』は食事時に限りませんが、背を屈めることなく背筋を意識して食事したいですね。そのためにも椅子には極力浅く腰掛けて背筋を伸ばすか、逆に深く腰掛けて腰が曲がらないようにすることが大切です。これは男女の区別なく気をつけたい食事時のマナーですね。

 言うまでもなく、姿勢が良いとそれだけで素敵な感じに映ります。

 

2. 会話の音量

 残念ながら高齢者になると耳が遠くなるということもありますが、そのせいだけではなく大声で会話するグループを見かけることがあります。それはお店の雰囲気や静けさにもよるのですが、この大声は周りの方々にご迷惑をおかけすることになるので特に意識することが大事です。

 ですから、そんな時にはみんなで「しー」っと気を遣いましょう。

 それでも、あまりにも楽しくておかしくて大きな笑い声で顰蹙ひんしゅくをかうこともあります。これは要注意です。(でもそんな会食は楽しいですよね)

 

3. 食器の音

 それなりに賑やかな環境では案外気にならない時もあるのですが、一度この食器の音が気になり出すともう嫌で堪らなくなるそうです。それこそ、一発で幻滅してしまうほどです。

 その音とは食器を落とすとかの音ではなく、スプーンやフォークがお皿にカチカチと当たる音です。それ程大きな音ではないのですが、耳障りになるのです。実際のところ自分自身も家庭でよく指摘されます。この音は耳障りなのだということを意識していないと、「美味しい」と言って食べている時に限って注意力がなくなり、カチカチと言う音を出してしまっている感じがします。

 何はともあれ、ゆっくりと優雅に食事するように心がけたいですね

 

4. すする音

 食事時の啜る音はうどんやそばが好きな人に多いのではないでしょうか。パスタは啜って食べることがないように気をつけることが出来ても、つい、スープなどの料理でスプーンを使って食べる時に啜ってしまったりとかしませんか?

 どんな時でも少量を取ってスプーンの先を傾けながら口に含む所作は美しく見えますよね。いっぱい取ってもスプーンごと口の中に含めば啜ることはありません。しかし、スプーンを水平のままにして飲もうとするとどうしても啜ってしまうのです。

 これらの所作は癖の問題ですから、身につくまで意識することを忘れないようにしたいです。

 

5. 爪楊枝

 爪楊枝に関しては圧倒的に男性ですね。この爪楊枝を使う姿は相手や周りの方々を不快な思いにさせてしまいます。爪楊枝はもうテーブルでは使わないということに決めましょう。況してや使い終わった爪楊枝を人様の眼に触れる場所に置いては絶対にいけません。これは最悪です。

 

6. 終いに

 冒頭に述べたように歳を取れば、恥ずかしさを何処かにおいてきたり、緊張感も薄れて来るということを自覚していないと、これからの『新しい生き方』に繋がりません。残りの人生をカッコ良く生きて行くためにも、高齢者の所作として大事にして行きたいですね。

 高齢者の所作として、歳を重ねるほどに「姿勢を良くする」、「周囲に不快な思いを与えない」そして「妻のストレスを溜めない」というこの3つのポイントを意識して生きていくことが大切だと痛感しています。心当たりのある方がおられましたら、どうぞ意識してみて下さい。きっと、夫婦仲も良くなれるし、いつまでも紳士らしくいられるはずです。

 今回もここまで読んで下さりありがとうございます。

2023年10月5日     さえき ひかる

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました