何と言ったってやっぱり日本人が一番だと思っている方はおられませんか。そんな方は試しに今、日本を訪れている外国人の方々と身近に接してみてはいかがでしょう。意に反して『外国人旅行者の自然な行為』を触れて、その評価が一変するかも知れません。
よく海外から日本に来られた方は「日本人は親切で礼儀正しく規律を守る」などと言われますよね。しかし、自分自身が国内旅行で外国人と多く接する場面では、逆に日本人よりもすばらしいんじゃないかと思うことが結構あるのです。
そんな『外国人旅行者の自然な行為』を目の当たりにすると、外国人に触れることの意義を再認識するようになります。
目次
1.新幹線の乗り降りで
この月初めに私たちにとっては久しぶりの長期旅行に出かけました。それも大きなトランクに二人分の荷物を入れて引っ張りながらです。でも心配したほどではなく、電車の中はそれほどの混雑に遭遇せずにスムーズに新幹線に乗ることが出来ました。
そうして指定席に来てさあトランクを棚に載せようと持ち上げました。ところが思いの外重くてもう少しのところで持ち上がらなかったのです。それではと持ち方を変えて今度こそと持ち上げたら何ということでしょう。私たちの後ろに座っていた外国人の男性が手を差し伸べて一緒に持ち上げてくれたのです。すぐにお礼を述べたらニコッとしてくれました。とても嬉しく感じた外国人からの『親切』の一瞬です。それにしても自分自身は「こんなにも力が衰えていたのか」とショックでした。それでも「よし、下ろす時には今の方法で下ろせば問題ない」と気分を切り替えて、妻との会話を楽しみます。
さあ、降りる駅に到着です。今度はトランクを上手く下ろすぞと体勢に入ったら、何とまた後ろの同じ男性が手を添えてくれたのです。そのお二人は50代から60代のご夫婦のように見えました。もちろん丁寧にお二人にお礼を述べて車外へ出ます。そうしたらそのご夫婦も同じ駅だったようで先に降りて下りのエスカレーターに乗っているではありませんか。そこで私たち夫婦は立ち止まってその二人に手を振ったら、タイミング良く気付いてくれてまたお礼を。お互いに笑顔で手を振り、相手の方も喜んでいるようで嬉しかったです。
それにしても『外国人旅行者ってすばらしい!』と、そう思わずにはいられませんでした。もちろん日本人も評判が良いけど、それ以上に外国人は何とも言えない笑顔で対応してくれることに感心しました。こうして心温まるスタートになったのです。
2. バスに乗ったら
次にホテルにトランクを預けてからバスに乗りました。ちょっと遠くまでです。途中のバス停からの利用なので座る席はもうありませんでした。でも覚悟していたので問題はありません。ところが背中を軽く叩く外国人の女性が二人いて、何と席を譲ってくれたのです。まだ20代と思われる若い女性たちでした。それではと好意に甘えることにしましたがこれにも驚きました。バスに乗るや否やの出来事です。
1日に続けて2回も人の『親切』に触れられるなんて。しかも2回とも『外国人旅行者の自然な行為』に触れたのです。これじゃあ、日本も置いていかれるのではないかと思ったりしました。こんなに素早い対応はなかなかです。同時にまだまだ若いと思っていた私たちはショックも隠せませんでしたが。
3. エレベーターの中で
翌日の朝、エレベータで階下に降りる時です。途中から乗って来られた外国人のご夫婦が挨拶をしてくれました。なんか嬉しかったですねえ。こいう挨拶は日本人にはなかなか出来ない習慣です。遅ればせながら挨拶を返しましたがお互いに笑顔で気持ちの良いものです。
上りのエレベーターでは途中で乗って来られた外国人に今度はこちらから挨拶しました。やはり思った通りです。とてもフランクに笑顔で返してくれました。気持ちの良い朝のスタートでした。
4. ホテルのレストランで
3日目の朝のレストランで偶然に見かけた若い外国人の女性が食事している姿をチラッと見えた時の食事の所作の何と美しいことか!しかも優雅なのです。こうでなくてはならないと反省しきりです。それにしても本当に外国人から何気なく学ぶことの何と多いことか。外国人に触れることの意義を再認識します。
5. 終いに
今では外国旅行に行かなくても、国内で周りは全て外国人という状況になることはよくあるし、その素顔に触れることも出来るようになりました。そうして、出かけることの大切さ、異文化に触れることの貴重さと共に、外国人のすばらしい習慣に触れることで、もう『日本』だ『日本人』だと言ってる場合ではないことに気づかされます。
間違いなく、知らない誰かを自然な行為で笑顔にしてしまうような行動は見ていてとても気持ち良いものです。それなのに、いつの間にか、心のどこかに忘れてきたような気がします。
そのためにも日本人だけでなく、堂々と外国人にも触れる機会を多く持つことで、忘れた何かを見つけて『新しい生き方』につなげていきたいものです。
今回もここまで読んで下さりありがとうございます。少しでも皆様の心に残って戴けたらと思っています。
2023年10月10日 さえき ひかる


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