『柿生の里散歩道』は出発地点の小田急柿生駅まで電車で行って、ここから歩き始めるのです。ちなみにコース案内には、距離6kmで時間が4時間半と書かれています。ただ、そんなにも時間がかかるのかなと、少し疑問を持ちながらも『柿生の里散歩道』のスタートです。
小田急柿生駅の南口は再開発されていて、久しぶりに行く人は「あれ?」っと思うに違いありません。一瞬戸惑いを感じて、ルート地図を見ながら「ここからでいいのかな」と歩き始めます。
そもそも散歩道というのは昔から残っている人が通る道ですから、中々に入り口を見つけるのに苦労するのです。今回も「えっ、ここを上るの!」と思われるような階段を恐る恐る上がって行きます。少し心配しながらも進むと目の前に整備された山道が現れて来ます。嬉しいことに、草刈りもされていて、本当に綺麗に保たれていることに対して地域の方々に感謝の想いが湧いてきます。本当にありがとうございます。
途中のチェックポイントの『月読神社』は20年前までは続けてお参りしていた神社です。そんな懐かしい出会いを与えてくれます。しかし、懐かしくも来られなくなった経緯を思い出して少し感傷に浸ります。(色々と切ないことがあったのです)
同じくチェックポイントの『子の神社』は初めてですが、立派な彫物があります。この地域では見たことがない屋根下骨組みの海老虹梁、菱格子欄間や向拝虹梁と呼ぶのでしょうか、そこに『龍』などの彫物があるのです。最初は何か網のような物で囲ったものがあるなあと思いながら近づいて行き、よく見るとその中に見えるのです。とても珍しいのではないでしょうか。確かに一見の価値はあると思います。しかし、現在ならではの、その彫物よりも目立つ防護が残念ではありますが。
早野までの散歩道には前にも後ろにも人影がなく、迷っているのではないかと少し不安になります。本当に山道になると誰も歩いてはいません。きっと平日だからでしょうか、でもそれがシニアの特権かも知れませんね。こんな山道を歩いていると、何でもないような景色や木々を美しいと感じてしまうものなのです。すると、思わず写真を撮ってしまいます。ひょっとしたら自分にしかわからない美しさなのかも知れません。でもそう感じられることに喜びを感じます。
途中、車で走ったことのある道に出ては懐かしいと思いながら、ゆっくりと歩き続けます。もちろん、アップダウンも多いのですが、速さは競わないのでゆったりと近くの探索もできます。結局、ゴール地点まで4時間近くかかりました。
今回のウォーキングのゴールは『裏門坂停留所』というバス停だったので、懐かしさもあって最寄りの小田急新百合ヶ丘駅まで歩くことにしました。そうしたら、なんと、1日で23,000歩、消費カロリーも1,000kcal超えの距離15kmになりました。流石に疲れましたが、これほどの距離を歩けたことに大満足です。
もし宜しかったら、皆様も近くの散歩道を歩かれたらいかがでしょうか。とても気持ちの良いものです。勿論、健康維持のためにも楽しさの上でもお勧めです。初めて歩く道は尚更です。
次も楽しみにしています。興味のない方もおられるでしょうが、またご紹介します。
2025年3月19日 さえき ひかる


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