高齢者になってから、誰からか「臭い」とか「臭う」とか言われた方はおられませんか。瞬間、「えっ!」と凍りつきますよね。でも、それはひょっとしたら『加齢臭』かも知れません。そこで気をつけたい臭い防止対策についてお知らせします。
加齢臭についてAIで検索すると下記のように表現されました。
加齢臭とは、年齢を重ねるにつれて皮脂中の「パルミトレイン酸」が酸化して生成される「2-ノネナール」という成分が原因で発生する、中高年特有の体臭です。古本や枯れ草のようなにおいと例えられ、皮脂腺の多い頭、耳の後ろ、首、背中、胸、わきを中心に発生します。男性は40歳頃から、女性は更年期以降に増加する傾向があり、適切な入浴や衣類のケア、バランスの取れた食事が対策として有効です。
ちなみに私の場合、最近、半年ぶりに帰って来た娘から、迎えに行って会った瞬間に「父さん、臭いよ、加齢臭だわ。すぐにベッド周りの物を洗濯した方が良いわ」と言われたのです。何というか、挨拶の後、すぐにです。もちろん、ショックでした。妻は笑って聞いてたけれど、多分、妻は臭覚が少し鈍くなっているので臭ってなかったのかもしれません。
そうしてその翌日、今度は孫からも会った瞬間に「臭い!」と言われ、周囲のみんなが大笑いしてました。もちろん、小学生に忖度はありません。ならば、これで間違いない、何かの臭いがしているのだと自覚したのです。直ぐに部屋の寝具を一式洗濯して、風を通し、序でにエアコンの掃除も徹底的に行いました。確かに、エアコンも手入れが悪いとカビの発生に伴って臭いがしてくるのです。ただ、ちょっとその臭いが気になっていたものですから実行したのですが、ものの見事に沢山のカビが発生していました。
他には、最近、起きた時に洗顔石鹸で顔を洗っていないなと思い、首周りや耳の後ろもゆっくりと洗うようにしました。さあ、解決できるのでしょうか。
目次
1.この1年間続けている入浴時の洗い方
昨年、少し耳の聞こえ辛さがあったので補聴器を使ってみることにしました。耳穴に差し込むタイプの補聴器なのですが、昼間つけて夜外す時に何か臭いがしたのです。恐る恐るその補聴器に鼻を近づけてみたら、何と凄い臭いなのです。「えっ〜!今までの人生で何度か耳打ちされたことがあったけれど、臭ってなかったのかなあ?」と後悔とショックで愕然としました。
翌日からは、毎日、装着部分で外せる箇所があるので、それも洗うことにしました。それで少しは匂いを抑えることができたのですが、そもそも、耳の中の臭いを取り除くことはできないのかと、湯上がりに綿棒で毎回掃除するようにしました。でもまだまだ臭いがします。どうも耳垢だけのせいではなさそうです。かと言って炎症がある訳でもないのです。
それならばと、お風呂に入った時に耳穴の中までボディーシャンプーで洗うようにしました。私は小さい時に中耳炎を患っていて、そのせいで聞こえにくくなっていると医者から言われていたのです。ですから、耳穴に水が入ることを相当気をつけていたのですが、湯上がりに綿棒で水分を取り除けば良いと考えてチャレンジしました。
始めてから1週間程度経過した時に、少し改善されている実感がありました。さらに、1ヶ月後には補聴器を使った後の臭いもしなくなっていました。
70歳を過ぎてこんなことに気づくなんて、本当に情けないことです。でもこの『耳穴洗い』を1年間続けて来たことで、自分自身でも嫌だった臭いを消すことができたことに喜びを感じています。
意識の高い方は若い時からやっておられたのでしょうが、もしも「ひょっとして?」と感じたら、自分の耳穴の臭いを嗅いでみてください。さて、絶句するか、安心するか・・・。
2.ずっと自分の習慣として出来ていなかったこと
今まで出来なかった二つの習慣がありました。一つ目はお風呂でバスタブに浸かっている時間が5分程度だったということです。これでは特に冬場では身体の芯まで温めることはできません。そして発汗作用も少ないでしょう。
二つ目は毎朝の顔洗いで、洗顔石鹸やフォームで顔を洗う習慣がありませんでした。つまり、石鹸で顔を洗うのはお風呂に入った時やシャワーを浴びる時だけだったのです。
この二つの習慣を変えたのも70歳を超えてからです。今では少し温い温度で最低でも15分は浸かるようになりました。さらに、朝には洗顔フォームで夜中に浮かんだ脂汗もスッキリと洗い流せるようになったのです。
3.一般的な加齢臭を防ぐ生活習慣
・適度な運動で「良い汗をかく」
・ストレスを溜めないように上手く発散する
・加齢臭が発生しやすい部位を丁寧に洗う
・充分な睡眠時間と質の良い睡眠をとる
・直射日光に当たり過ぎない
・タバコを吸わない
4.個人的に追加している生活習慣
先ず、リタイアしてからは毎日の飲酒は辞めました。ただ、アルコールは毎日一生懸命働いているからこそ美味しいのだということに気づいたのです。つまり、緊張している時間がなくなるとアルコールを飲みたいという思いも次第に薄れてきます。それに美味しくはないのです。でも、それが質の良い睡眠につながっているとは思います。その結果、前年よりも50分程度平均睡眠時間が増えています。
次に、とにかく歩くことを優先しています。現役時代は仕事で通勤するだけでも良い運動につながっていたことに改めて気づきます。そのため、リタイヤしてからは先ず脚の衰えを感じるようになります。さらに、健康寿命を延ばすためにも意識していますが、これが「良い汗をかく」につながっているはずです。
そして、外出時は『日傘』を使うようになりました。以前は『日傘』なんかって思っていましたが、これが使ってみると、ことのほか良いのです。それで「直射日光に当たり過ぎない」につながっています。
5.終いに
しかしながら、これでも加齢臭があると言われるのです。あとは部屋かも知れません。根本的な対応を実行しないとずっと嫌がられますね。あれ以来、電車では他人のそばには座ることができなくなりました。
如何に綺麗に身体の部位を洗っても、それだけでは無理なようです。部屋に加えて、一番可能性があるのは、当たり前ではありますが着替えでしょうか。ちなみに妻などは1日に何度も着替えていますねえ。
今更のように、基本的なことで小さな時から教わってきたことは持続していくことが大切なのだと実感しています。つまり、汗をかいたらすぐに着替える。パジャマも毎日洗う。寝具も短い周期で洗って、部屋の換気もこまめに行うということでしょうか。
どうも加齢臭がしない人の生活習慣は、食生活と同じく健康的なものみたいですね。こうして、歳を重ねるほどに清潔感を意識して過ごして行きたいものです。
今回もここまで読んで下さりありがとうございます。
2025年8月31日 さえき ひかる


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