納得しないまま同意した経験が心に残る原因と解決策

納得していなかった想い
あの時のことが蘇ってくる

 何故、昔のことが今頃になって問題になるのかと思われる方はおられませんか。ひょっとしたら、それは過去において、納得しないまま同意した経験がいつまでも心に残っているからではないでしょうか。

 最近、テレビ等で過去の行為が表に出て問題になっている話が多いですね。それは自分の立場、地位を利用した行為が多いように思います。今で言う「ハラスメント」的なことですね。中々表に出てこないことで闇に葬られていたものが表面化するのです。その当時はこんな事くらいはと思っていたかも知れません。それよりも我慢しなくてはと思っていたかも知れません。しかし、現在ではとても許されることではなくなりました。言い換えれば、おかしい事はおかしいと主張する時代泣き寝入りすることを良しとしない世の中になったとも言えます。

 もう一つの理由として、人はその時の境遇によって言い方や考え方、受け止め方が変化して来るといことです。特に表面化するケースは自分が不幸になったり、打ち明けた相手の影響によってその感覚が変わっていくこともあるように思います。誰しも自分の生活状況が良い時にはそれでも前を向いて進んで行けるのでしょう。しかし、一度ひとたび、悪化して来ると過去の「引っ掛かり」をまた思い出して来るのです。

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 私は個人的にもこのような経験をしました。あれは20代後半の頃でした。ちょっとした事故があったのですが、その時には相手の方とは合意して終わりました。しかし、1年後に連絡があって、再度対応することになりました。事故当時は私も相手の言葉を信じていたものですから「えっ!」となったのです。しかし、それでも相手を責めることは出来ません。結果として、相手の方は「納得しないまま同意した経験」として心に残っていたのですから。

 このようなことは結構あるのではないかと思っています。例えば、相手を説得した時にはこういうことになりやすいかも知れませんね。だからこそ、いつの時も誠実に対応しておく必要があります。そうしないと、相手が悪い境遇になった時に「許せない」という感覚が蘇って来るかも知れません。

 最近、ネット上で多い事象として「利用規約に同意する」という行為があります。あの「規約」を全部読むか、気になっている項目だけチェックするか、色々な対応方法があるでしょう。しかしながら、「同意」しなければ次に進めないのです。だから「納得」とは違うのです。

 何か問題が起きた時には相手が自分で受け止めて納得していない限り、真の解決には至りません。周囲の方の多くが「それ、納得できる」と思ってくれるかどうか、自問自答しながら『誠実』に対応していくことが望まれます。そうでないと、案外、流されて簡単に同意する事は多いのかなと思います。

 『人は変わるもの、変われるもの』ということを忘れずに、そして未来に禍根を残さないように生きて行きたいものです。特に「 2nd Stage 」である現役時代は『誠実』を意識することが大切です。中には事件に繋がっていくものがあるのも事実ですから。心の底から納得できる状態になって初めて問題が片付いたことになると思うべきです。

 今回もここまでお読み下さり、ありがとうございます。

2024年2月5日     さえき ひかる

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