最近、電車内で席を譲られることが多くなったなあと思われている方はおられるでしょうか。その時、どのように感じられましたか。それは喜びだったのでしょうか?それとも困惑でしたか?
私が初めて席を譲られたのは67歳の時です。それは若い男女の方々でした。その時は嬉しいというよりも席を譲られることに「相当、高齢者に見えたのだな」と少し困惑しました。でもその若者たちの気持ちをありがたいと思って座らせて戴きました。しかし、やっぱりショックであったことは間違いありません。「ついにそんな姿になってしまったか」と。
そんな経験から、リタイアしたら電車やバスの中で意識しておきたいことをお伝えします。
1、自覚すべきこと
- 通勤が無くなったことだけで身体は急激に衰える
- 健康に自信があるのならば、シルバーシート以外の場所に外を見つめて立つ
- 普段からシルバーシートには座らない
- 鏡に映る姿は意識している時のもの
- 力を抜いた時の顔は『口角』が下がって酷い姿になっている
- 老人と思われないように姿勢を正す
2、譲って下さった方への対応で配慮すべきこと
- 咄嗟に席を譲って下さる方には「ありがとうございます」と笑顔で応える
- 中年の方の場合は「申し訳ないです。ありがとうございます」と応える
- 学生や若い方からは特に留意が大切。その相手の方は勇気を振り絞って席を譲ってくれたのかも知れません。それを自分は元気だからといって「あっ、ありがとうございます。大丈夫ですから」と断ってはいけません。困惑しても気持ち良く「あっ、ありがとうございます」と思い切り笑顔で応えて座りましょう
- 後から自分よりも年上と思われる方や疲れ気味の方が来られたら、その方に譲りましょう
- 席を譲られる時も譲る時も『堂々とした態度』と『笑顔』で接しましょう
- 絶対に席を譲って下さった方の気分を害する言動は慎みましょう
3、終いに
以上は私の経験から申し上げています。私だってまだまだ若いと思っていますから、席を譲られるなんてまだ早いと感じています。何故ならば、多少だったら駅への道も走れるし、歩く速度も早い方です。しかし、そうは言っても、妻に内緒で撮られたソファーに座っている姿はもう情けなくて笑っちゃいます。『老人そのもの』に見えるのですから嫌になってしまいます。でも自覚が足りないのです。否、自分のそんな姿を認めたくないのかも知れません。
思い起こせば、初めてに近い頃、男子中学生みたいな少年から席を譲られて、思わず「ありがとう。でも大丈夫だからね」と断ってしましました。そばにいた妻が帰宅してからしみじみと私に言ったのです。「あの男の子はすごく勇気を出して言ったんじゃない?折角の気持ちを台無しにしたら、もうあの子は席を譲らなくなるわ」と。これまたショックです。
改めて、「どんな時も堂々とした態度で、穏やかに、紳士的に」を心掛けたいものです。そして、『感謝』の気持ちを持って接することが大切なのではないでしょうか。
今回もここまでお読み下さり、ありがとうございます。
2024年4月20日 さえき ひかる
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